SNSのビジネス活用と著作権・肖像権・セキュリティについて
デジタル時代において、ソーシャルメディア(SNS)は非常に重要なツールとなっており、 ビジネス戦略の中心に位置しています。
そのため、企業や個人が広告、顧客対応、ブランディングなどに積極的に活用しています。
しかし、この活用には法的・倫理的な注意が必要です。
今回は、SNSのビジネス活用の利点と著作権、肖像権、セキュリティに関する注意点に焦点を当ててみましょう。
目次
1. SNSのビジネス活用の利点
SNSは情報の拡散と顧客とのエンゲージメントを促進する革新的なプラットフォームです。
ビジネスでSNSを活用することで、企業は多くの利点を得ることができます。
今回はその中から4つの利点について、紹介します。
広告効果とブランディング
ターゲティング精度が高い、リアルタイムでの相互作用があるなど、SNSは広告プラットフォームとして効果的であり、広告コストを抑えながらターゲット層にアプローチできます。
また、リアルタイムなコミュニケーションを通じて、ブランドの認知度向上が期待できます。
顧客対応とフィードバック
SNS上での顧客対応は迅速で透明性があり、顧客満足度の向上に寄与します。
顧客の意見やフィードバックを収集し、製品やサービスの改善に役立てることが可能となります。
ターゲット層の特定と情報収集
SNSはユーザーの行動データを分析し、ターゲット層を効果的に特定できます。
これにより、的確なマーケティング戦略の展開が可能となります。
競合他社の活動モニタリング
SNSを活用することで、競合他社の動向や市場の変化をリアルタイムに把握し、戦略の柔軟な調整が可能となります。
これらの利点を最大限に活用することで、ビジネスの成長や競争力の強化を実現することが可能となります。
SNSは、従来のマーケティング手法では到達しづらかったターゲット市場へのリーチや、顧客との密接な関係構築を支援する有力なツールです。
ビジネス戦略の一環として、SNSを積極的に活用しましょう。
2. 著作権との関わり
SNS上でのコンテンツ共有や投稿は、著作権法に関連するさまざまな問題を引き起こす可能性があります。
今回はその中から4つの注意すべき点について、紹介します。
【著作権とは】
自分が創作した著作物(思想又は感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの)を無断でコピーされたり、インターネットで利用されたりしない権利です。
著作権は、著作物が創作された時点で自動的に発生します。
オリジナルコンテンツの作成と保護
企業はSNS上で自社の製品やサービスに関する情報を共有する際、自社独自の調査結果や体験談などといったオリジナルコンテンツを作成することがあります。
この際、制作した写真、動画、文章などの著作物は保護する必要があります。
オリジナルコンテンツは他社にコピーされるリスクがあるため、著作権を主張しやすい形で公開することが重要です。
外部の著作物の使用には注意が必要
SNS上で他者の著作物を利用する場合は、その利用に適した権利があるかどうかを確認する必要があります。
無断転載や適切なクレジットなしに他者のコンテンツを使用することは、著作権侵害となりかねません。
他者の著作物を使用する場合は、書類を交わすなど正式な許可を得るか、著作物の取り扱いについての意思表示である クリエイティブ・コモンズ・ライセンスなどを確認しましょう。
ユーザー生成コンテンツ(UGC)の管理
SNS上では、顧客やファンが自発的にコンテンツを制作・共有することがあります。
企業は、これらのユーザー生成コンテンツ(UGC)の管理にも、慎重に取り組む必要があります。
UGCが企業のブランドに関連している場合、著作者の許可を得るなどの著作権のクリアランスと適切なクレジットが重要です。
法的な側面への対応
もし、企業が著作権を侵害されたと考える場合、法的手続きを検討する前にまずは相手方と直接 コミュニケーションを図ることが重要です。
揉めごと を避けつつ、合意に達することができるか検討しましょう。
また、対応方法が分からず法的な助言を求める場合は、著作権や知的財産法に詳しい弁護士の協力を得ることを推奨します。
3. 肖像権との関わり
SNS上で写真や動画などのコンテンツを投稿する際、その中に他人の肖像が含まれている場合、その肖像権を尊重する必要があります。
今回はその中から3つの注意すべき点について、紹介します。
【肖像権とは】
肖像権とは、個人が自らの肖像(顔や姿が撮影された写真や映像など)を管理し、無断使用を防ぐ法的概念です。
ビジネスにて、SNS上で個人の肖像を使用する場合、その人物の同意や許可が必要です。
個人の肖像を無断で使用すると、法的トラブルの原因となりかねません。
明確な同意を得る
SNS上で従業員、顧客、提携先、インフルエンサーなどの肖像を使用する場合、明確な同意を得ることが重要です。
同意は文書で得ることが望ましいですが、口頭での同意も一定の有効性があります。
同意文書には使用目的や期間、範囲を明示しましょう。
プライバシーの尊重
ビジネスにて、SNS上で従業員や顧客の肖像を使用する場合、プライバシーを尊重することが必要不可欠です。
個人を特定する情報やプライベートな瞬間を無断で公開することは避けるべきでしょう。
未成年者の肖像には特に注意
未成年者の肖像を使用する場合、その法的な制約や規制について、特に注意が必要です。
未成年者の肖像をSNS上で広く公開することは、保護者の同意が求められることがあります。
また、過度な露出や不適切なコンテンツにならないように気をつけましょう。
4. セキュリティとの関わり
ソーシャルメディアの普及により、私たちの生活はよりデジタル化され、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)は日常生活の一部となっています。
しかし、SNSの利用にはセキュリティ上の懸念が伴います。
今回はその中から5つの注意すべき点について、紹介します。
機密情報の取り扱いと情報漏洩への対策
企業はSNS上で情報を共有する際、機密情報や重要なビジネスデータの漏洩を防ぐために、十分な対策を講じる必要があります。
例えば、SNSに掲載した写真に機密情報が鏡に反射して映り込んでいないか、などがあげられます。
チェックを行う項目など社内での情報共有ポリシーを策定し、従業員に対して適切な機密情報の取り扱いを徹底しましょう。
また、SNS上での公開範囲やアクセス権限の設定にも、細心の注意が必要です。
ソーシャルエンジニアリングへの対策
SNS上では、人の心のスキを狙ったソーシャルエンジニアリング攻撃が増加しています。
悪意のある第三者が、情報を収集しそれをもとに社内のネットワークに侵入するリスクがあります。
そのため、従業員にはフィッシング詐欺や偽のリンクからのアクセスに注意を払うよう教育を行うことが必要不可欠です。
また、セキュリティトレーニングの実施も効果的です。
不正アクセスとアカウント管理
SNS上での不正アクセスは、企業にとって大きな脅威となります。
従業員が適切なパスワードを使用し、2段階認証、2要素認証を有効にするなど、アカウントのセキュリティを強化する対策が求められます。
また、アカウントの管理権限を適切に付与し、不要な権限を持つアカウントがないかを定期的に確認することが重要です。
ファイルの安全な共有とダウンロードの管理
SNS上でのファイル共有は便利ですが、悪意のあるファイルやリンクが仕込まれている可能性があります。
企業は従業員に対して、信頼性のあるファイルのみをダウンロードするよう促し、セキュリティソフトウェアを最新の状態に保つよう指導を行いましょう。
プロフェッショナルなアカウント管理
ビジネスにて、SNS上で公式アカウントを運用する場合、それを担当する担当者に対してプロフェッショナルかつセキュリティ対策された安全な状態でのアカウント管理が求められます。
例えば、強固なパスワード、ログの監視、管理アカウントが行ったアクセスの追跡などを考慮した管理ルールの策定と実践が必要です。
5. まとめ
これまで述べてきた事柄について、まとめると以下の通りになります。
SNSの活用はビジネスにとって大きな利点をもたらしますが、法的・倫理的な注意が欠かせません。
著作権や肖像権、セキュリティに対する意識と適切な対策がなければ、企業は潜在的なリスクにさらされることになります。
適法かつ倫理的なSNS活用を通じてこそ、企業は顧客との信頼関係を築き、競争力を強化していくことができるのです。
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